【グレープフルーツ(英名:grapefruit)】
グレープフルーツはフロリダや南アフリカなどの亜熱帯を原産とする柑橘類です。なぜ「グレープ」という名前がついてるかというと、ぶどうの房ように1本の枝にたくさんの実を付ける事から由来しています。グレープフルーツの木は、常緑樹で5-6mの丈のものが多く見られますが、成長を続ければ13-15mにもなります。
1750年代に西インド諸島のバルバドスで発見されたものが最初とされ、ブンタンとオレンジが自然に交配したものと言われています。1800年代にグレープフルーツと呼ばれるようになりました。その後、1830年頃にアメリカのフロリダに伝わり、次いでテキサス、カリフォルニア等に伝わり大規模な生産が始まりました。大正時代初期に日本にも伝わりましたが、日本の気候は栽培に向かず定着しませんでした。昭和初期、日本に初入荷され、1971年に輸入自由化されることで、一般家庭でも気軽に食べられるフルーツになりました。
マーシュ(ホワイト)
【品種の説明】
よく目にする一般的なグレープフルーツがこの品種です。フロリダで作られるグレープフルーツで最も多く作られているのがマーシュと呼ばれます。ホワイトと呼ばれるのは、普通この種です。果皮が黄色く、果肉は白みがかった薄黄色をしています。果汁が多く、さわやかな甘酸っぱさと、苦みが少ない特徴を持っています。
【流通の時期】
開花するのは2~3月頃ですが、9~10月頃に熟し、翌年の6月までの長い間収穫できます。
【旬の時期】
年によって多少時期が前後しますが、2月下旬から5月下旬の時期が最も美味しい時期となります。
ルビー(レッドブラッシュ)
【品種の説明】
俗に「ピンクグレープフルーツ」といわれる品種で、果肉が赤みがかったピンク色をしていることから「ルビー」と呼ばれています。果皮は黄色からオレンジで、一部が赤みがかっているものもあります。風味は白黄色系とあまり変わりありませんが、酸味は控えめで、味はやや甘いです。果肉の赤みは、シーズン終盤にかけてピンク色に変化していきます。
【流通の時期】
開花するのは2~3月頃ですが、9~10月頃に熟し、翌年の6月までの長い間収穫できます。
【旬の時期】
年によって多少時期が前後しますが、2月下旬から5月下旬の時期が最も美味しい時期となります。
【フロリダグレープフルーツ(ジャーディンメリッテ)】
ほどよい酸味と甘みを楽しめるグレープフルーツは、ひとつひとつ甘皮をむいて、そのまま食べてもジュースにしても美味しい、人気のフルーツ。
こだわりブランド「ジャーディンメリッテ」の淡いピンク色を帯びた果肉は、とてもジューシーで、ひと口ごとに爽快な香りが口いっぱいに広がり上品な食味が特徴です。
他のグレープフルーツと比べ、外皮が薄く、とてもジューシーで後味に苦味がほとんど残りません。
【生産地について】
常に高品質のグレープフルーツを生産することで名高いグリーン家の農場及びパッキングハウスは、フロリダ半島のインディアンリバー地区の『Golden Sun』と呼ばれる太陽が降り注ぎ土地が肥沃な地に今から約50年前に社長のグリーン夫妻が開園したものです。
現在では息子も加わって3000エーカーに及ぶ広大な農園が信頼の置ける多くの従業員と共に経営されております。
この伝統あるグリーン家のフィロソフィーは『品質第一』で、農園経営でも目先の利益を優先する米国式経営が主流の中で常に最高の味を求めてより良い品質に拘り、他では見られない人手による収穫・選別・箱詰を行っております。
このグリーン一家の一途な姿勢は早くから米国市場で評価され『Premium Citrus』として『高品質な柑橘』の代名詞になっております。
【ポイント】
香りが他の食材に移らないようポリ袋などに入れ、風通しのいい冷暗所や冷蔵庫の野菜室で保存してください。上手に保存すれば2~3週間以上は日持ちします。
グレープフルーツは皮が厚いので、みかんなどに比べると中身は傷みにくいのですが、買ってから日数が経ったものを食べるときは念のためカビなどに注意してください。
カットしたものはラップをかけて冷蔵庫で保存し、早めに使い切ってしまいましょう。
【グレープフルーツの食べ方】
水でよく洗い、横半分に切って、スプーンですくって食べます。苦みや酸味が苦手な人は、好みで砂糖やはちみつをかけて食べるのも有りです。
酸味を和らげるには、ワインやブランデーなどの洋酒をかけるという方法もあります。1、2滴のごく少量でも効果があります。
また、一粒ずつグレープフルーツの実を取り出して食べるとスプーンですくうよりも美味しさが実感できます。
その他の食べ方としては、袋から果肉を取り出して、サラダに入れたり、シロップ煮にしたりします。果汁をしぼってジュースやゼリーとしても美味しいです。
以下、皮のむき方の例の動画をご参考下さい。
・風邪予防・がん予防に!
ビタミンCが多く含まれ、かぜ、がん予防に効果があります。1/2個で1日のビタミンC必要摂取量を上回る補給ができます。
・美容効果も抜群
グレープフルーツに豊富に含まれるビタミンBには肌荒れを防ぎ、肌の新陳代謝を促進する効果があります。また、ビタミンCも豊富に含まれ、シミの原因であるメラニン色素の生成を抑える働きと抗酸化効果があります。
・疲労回復に効果的
爽快さを与える酸味は、主にクエン酸です。クエン酸は、体内の疲労物質である乳酸の代謝を高める作用があり、からだをシャキッとしてくれます。また、唾液や胃液の分泌を高め、食欲を増進させます。
・ダイエットや成人病予防にも!
グレープフルーツ丸ごと1個を食べてもカロリーは約100kcal前後。さらに、他の果物と比べて果糖の量も低めなのが特徴です。グレープフルーツには食物繊維も豊富に含まれており、食物繊維の整腸効果によって便秘が改善されます。食物繊維やカリウムの効果によって、老廃物が排出されデトックス効果が期待できます。また、グレープフルーツは米国3団体より成人病などの予防効果も認定されております。
・ストレス解消にも!
グレープフルーツを含むミカン科の香りには、集中力を高めたり、気分をリフレッシュさせるなどの作用があるので、ストレスによるイライラや気分転換にも効果的です。
グレープフルーツ果汁をある種の薬と合わせて飲むと、薬の作用を増強して思わぬ症状を引き起こすことがあります。グレープフルーツ果汁との作用が確認されている薬品としては、カルシウム拮抗(きっこう)剤やトリアゾラム、テルフェナジン、シクロスポリンなどです。
中でもよく知られているのが、降圧剤として使用されるカルシウム拮抗剤との相互作用で、これらを合わせて服用すると、薬が効きすぎてしまい、血圧を下げ過ぎて、めまいや頭痛、起立性低血圧などの症状を引き起こす危険があります。
睡眠剤としてよく用いられるトリアゾラムは、グレープフルーツとの併用により、催眠効果が増強したという報告もあります。
グレープフルーツとの相互作用が懸念される薬物を飲まれている方は、基本的に医師など専門家と相談し副作用が起きないように気を付けてください。