【ハニーデューメロン(英:honey dew melon)】
ハニーデューメロン(Honey dew melon)は、白色系の果皮で淡い緑色の果肉(青肉)と白い果肉(白肉)の2種類があるノーネットメロンです。日本では、「ハネージュメロン」や「ハニーデューメロン」と呼ばれされ、一般的な海外のメロンの事です。
ハニーデューメロンは冬メロンに分類される露地栽培用のメロンの一種です。 乾燥し、生育に適した温度が長く続くカリフォルニアで多く栽培されています。アルジェリアと南フランスにあるWhite Anitibesというメロンがカリフォルニアの環境に適応したものと言われ、更にカリフォルニアからメキシコにも普及しました。 果実は直径15~25cmの大きな球形または楕円形で、果皮は淡黄緑色で滑らかです。果肉は薄緑色で厚く、果汁は多く、Honey(蜂蜜)Dew(しずく)と言うくらい、瑞々しく甘いフルーツです。
メロンの歴史は古く、古代エジプト・古代ギリシャ、ローマ時代には既にメロンの仲間が栽培されていた事は判っております。しかしメロンは暖かい地方でしか栽培できなかったため、あまり発達しませんでした。アメリカには16世紀初めに導入されたが、大きな発展を見せたのは19世紀末からです。日本でも弥生時代にはメロンの仲間「マクワウリ」が栽培されていたようです。 メロンには多くの種類がありますが、大別すると栽培型と野生型の2つに分かれます。 栽培型とは、暖かい地方でしか栽培できなかった野生型に手を加えたもので、冬にも出来るよう品種改良を行ったメロンです。冬メロンとも呼ばれます。網メロンもこの栽培型に分類されます。
OP種
【品種の説明】
昔から生産されている原種。
OP種の特徴は、種が多く、果肉部分(可食部)が少ないため、グラム売りが主流のアメリカでは好まれなくなってきています。そのため、種が少なく果肉が多い品種へ改良が重ねられ、現在では生産量も少なくなり、入荷することもなくなってきています。
【KING OF THE WEST】
グローバルフルーツが季節的に輸入しているKING OF THE WESTの生産者はTURLOCK FRUITS COMPANY社です。ターロック社は1919年James H.Cantalope Smith氏によって設立され現在は2代目Don Smithとその息子達Steve and Stuartによって運営されております。創業以来スミスファミリーの求める品質第一主義が貫かれ、合言葉は「熟したメロンを求めて」90年の歴史を刻んでおります。そしてターロックのステッカーシールは今や米国の消費者に食べ頃(ready to eat)マークとして認識されるまでになっております。棚持ちの悪いハニーデューメロンですが、彼らは高品質を維持するには「毎日細部にまで気を配る事」と言い切ります。
【生産地について】
ファイアボー :Turlock Fruit Company 51579 West Nees Avenue Firebaugh, CA 93622
ターロック :Turlock Fruit Company 500 South Tully Road Turlock, CA 95380
ユバシティー : Danna Farms Inc. 625 Cooper Ave. Yuba City, CA 95992
【ポイント】
網ありメロンの場合は、丸みがキレイで網目がクッキリと細かく均等に広がり、網1本1本の盛り上がりが高いほうが良いとされます。果皮の色は、網あり網なしともに色付きが均一なもの。また、どちらも軽いものよりも重みのあるほうが種の比率が低い傾向です。
【ポイント】
完熟していないメロンは追熟させる必要があるため、常温で保存して食べる2~3時間前に冷蔵庫で冷やしましょう。追熟期間は品種によって多少のばらつきはありますが、収穫日から5~7日ぐらいが目安。一般的に食べ頃になると香りが強くなり、お尻の部分に弾力を感じます。カットしたものは種を取ってからラップで包んで冷蔵庫へ入れてください。ただし冷やしすぎると味が落ちるので要注意。
【ハニーデューメロンの食べ方】
【Step1】
メロンのヘタを切り落とします
【Step2】
メロンを半分に切ります
【Step3】
中心に種があるので、全て取り除きます
【Step4】
半分に切ったメロンを更に半分にして、4等分にします
【Step5】
更に半分に切ります
【Step6】
メロンの実と皮に切り込みをいれます
【腎臓病や高血圧の予防】
カリウムはナトリウム(塩分)を排泄する作用や、体内水分バランスを整え利尿を促す働きがあり、むくみの改善、腎臓病や高血圧の予防に効果があります。
【便秘に効きます】
メロンの果肉には食物繊維であるペクチンが多いので、腸内を活性化し便秘を改善、美肌にも効果的です。
【疲労回復にも!】
メロンの主成分である糖質は果糖・ブドウ糖・ショ糖などで、吸収が早く、疲労を回復させたり、心身を健やかに保つ効果もあります。
【生ハム+メロンも意味があり!】
生ハムメロンは、高級イタリアンなどでもよく見られますが、きちんと栄養学的にも意味があります。
通常のハムより、生ハムは長時間塩漬けしています。当然その分、塩分は多いのですが、その塩分を体外に排出する役割を持っているのが、メロンに含まれるカリウムです。また、メロンにはギャバやパントテン酸も含まれていますので、高血圧の予防やコレステロールの軽減、肥満防止にも効果があり、ビタミンCや食物繊維もたっぷりです。そして、長期熟成のおかげで、生ハムにはアミノ酸が通常のハムの12倍も多く含まれているといわれます。そんな生ハムとメロンの組み合わせは、美と健康に嬉しい効果が期待できます。