グローバルフルーツの中条です。
本日は「データでみる果物 (柿編)」です。
早速ですが、問題です。
以下は何の名前かお分かりになりますでしょうか。
・おべん
・稲山
・西浦
・稲佐
・すなみ
・朱鷺乙女
・美濃
・紅稲佐
・投烏帽子
・三郎座
、
、
、
正解は、「柿の品種」です。
ご存知でしたでしょうか。
私、一つも知りませんでした。
調べてみると、柿の品種、たくさんありました!
それでは、農林水産省の特産果樹生産動態等調査データ(2017年)を見ていきたいと思います。
[ 補足 ]
特産果樹生産動態等調査は各都道府県内で1ヘクタール以上栽培されている品種の品種別栽培面積(単位:ha)です。
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最初の問題にした柿の品種の一覧です。
78種も掲載されていました。
ちなみに、農林水産省のデータベースに登録されている柿の品種は68種でした。(登録されていない品種も多数存在します)
上述の柿の品種78種のうち、27種が甘柿(35%)、51種が渋柿(65%)。
品種一覧で背景がオレンジ色になっている品種が甘柿。
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お店でよく見かける富有、平核無、刀根早生でシェアの半分以上です。
栽培している都道府県の数の多い品種トップ10は以下の通りです。
()内が栽培している都道府県数。
(36) 富有
(31) 平核無
(24) 松本早生富有
(24) 刀根早生
(22) 太秋
(18) 次郎
(17) 西村早生
(12) 早生系次郎
(12) 甲州百目
(11) 早秋
富有は36都道府県で栽培されています。つまり約8割の都道府県で栽培されていることになります。
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栽培都道府県の多い品種から分かりますように、柿の栽培している都道府県が多いだけあって、極端にシェアの多い都道府県はありません。
いかがでしたでしょうか。
庭先に生っている果物として身近ではありますが、こんなにも品種が多く、またこれほどまで各地で栽培されているとは思いませんでした。
日本の気候に適した果物ということですね。
また他の果物でもデータから見てみたいと思います。