筆者：グローバルフルーツ通販担当 中条
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グローバルフルーツの中条です。
本日は2023年のオーストラリアマンゴーのご案内になります。
2012年より弊社通販サイトにてオーストラリアマンゴーを取り扱いをしておりました。
12年目を迎えて初めて、オーストラリアマンゴーの取り扱いを見合わせます。
関係者に確認したところ、これは入荷が安定してから過去28年になかったとのことです。
参考までに、輸入解禁されてからの輸入量の推移は以下の通りです。
※ 単位：トン
【引用】財務省貿易統計
日本に限らず、世界的に2023年の夏は暑かったとのニュースがありました。その影響はオーストラリアにも。
エルニーニョの影響により例年のようにマンゴーの花が咲きませんでした。正確には「花は咲いたが、3つの時期に分かれて開花した」です。
これはどういうことか。
マンゴーに限らずですが、花が咲くにはある程度気温が下がる日も必要です。
今年はエルニーニョの影響で気温が下がる日が少なく、花芽が少しずつしか出ませんでした。
加えて、花が落ちたこともあり、収穫量の大幅な減少が見込まれます。
3つの時期に分かれて花が咲くとどうなるか。
収穫後の手順として、オーストラリアのマンゴーを日本へ輸出するための処理を行います。この処理を行うために、一定の収穫量が必要となります。
今年は花がまとまって咲かないため、その必要な収穫量に一定期間で達しないという状況になります。
収穫量が一定量に達するまで待つと、最初に収穫したマンゴーの品質に影響してきます。
そのため、収穫後の処理ができず、日本へ輸出できない状況となります。
弊社が取り扱いしているオーストラリアマンゴーの産地は大きく分けて2つあります。
先に出荷が始まる産地から上記状況であるため、日本向けは非常に困難とのことで、日本向けの出荷に対して断りの連絡がありました。
後に出荷が始まる産地は出荷できたとしても、クリスマス以降もしくは年明けに日本到着予定とのことです。
関係者に聞いたところ、過去20年でもこのような状況にはならなかったとのことです。それだけの異常事態とお分かりいただけるかと思います。
年末の楽しみにしていただいている方には大変申し訳ございませんが、何卒ご理解のほどよろしくお願いいたします。
改版履歴
2023.10.24 輸入量推移の図を追加
