12月のマンゴー事情
グローバルフルーツの中条です。
本日は12月のマンゴー事情についてです。
夏の地域からの輸入されるマンゴー
ご存知のようにマンゴーは南国の果物です。そのため夏の地域から輸入されることになります。
入荷時期によって大まかに分けると以下のようになります。
4月~9月(北半球が夏)
台湾、インド、パキスタン、アメリカ合衆国、メキシコ
9月~3月(南半球が夏)
ペルー、ブラジル、オーストラリア
通年
ベトナム、タイ、フィリピン
2020年はマンゴーが安定的に入荷できなかった年
新型コロナウイルスの影響により、春先は飛行機が減便、船便も往来に遅れが発生しました。
依然として航空運賃は高騰しており、その分が商品価格に転嫁されるため、マンゴーも例外なく例年よりも価格が高騰しています。
例年12月はタイ、ペルー、ブラジル、オーストラリア産のマンゴーが輸入される時期ですが、各国が以下の状況でマンゴーの輸入量が少なくなっています。
タイ
天候不良により収穫量が少なく、少量で週1回のみの輸入
ペルー
天候不良により例年より食味が劣る。
ブラジル
新型コロナウイルスの影響により輸入の手続きが進まず、例年よりも入荷開始時期が遅延。
オーストラリア
オーストラリア国内のAという産地からBという産地に切り替わる期間が例年よりも長く、2週間程入荷がない。
つまり、例年よりもマンゴーの輸入量が激減している年です。
しかしながら、新型コロナウイルスの影響により様々な自粛要請によって、国内でのマンゴーの需要も減少したため、需給バランスはそれほどくずれていないのが実情です。
ギフト需要は例年並みであるため、その点では難しい年となっています。
少しでもはやくこの状況が収束することを願うばかりです。