果物のサイズ表記の苦悩
グローバルフルーツの中条です。
本日は果物の規格(サイズ)についてです。
大前提として
果物は自然の中で栽培されるものです。
つまり、気候、天候に大きく左右されるものです。
言い換えると、気候、天候に応じて出来が変わります。
当然のことではありますが、これが大前提です。
色んな大きさの果実が生ります
気候、天候に恵まれたとしても、様々な大きさの果実が収穫されます。
例えば、5月から7月が入荷時期であるメキシコ産マンゴー。
以下のように果実の大きさを揃えて10個入るサイズと12個入るサイズというように選別して梱包されます。
メキシコ産マンゴー 10個入り
メキシコ産マンゴー 12個入り
気候、天候の影響を受ける
しかしながら、上述のように気候、天候に大きく左右されます。
大きく影響される条件としては、
・雨続き
・低温続き
です。
大まかにそれぞれの影響は以下のとおりです。
“雨続き” : 食味の低下や病気になりやすいなど。
“低温続き” : 果実が肥大しないなど
“低温続き”の影響により果実の肥大が進まなかった際の果実の大きさの違いをご紹介します。
ご紹介する写真は2019年シーズンのオーストラリア産マンゴーです。
例年であれば7個入りのサイズで取り扱いしておりますが、この年は11個入りサイズでの入荷が多くなりました。
オーストラリア産マンゴー 7個入り
オーストラリア産マンゴー 11個入り
これほどまでに小さいサイズでの入荷が多い年は2012年以降ではありませんでした。
滅多にないことではありますが、こういうこともございます。
個数や重量表記をどうするか
そこで、何が困るのか。
Webサイト上での果物の説明書きにある「△個入り」や「▽kg」という表記です。
以下に例をあげます。
例1. 例年通りのサイズでの入荷となった場合
5kg分の果物を入れる箱に10個入れる場合で考えます。
収穫された果物は大きさごとに選別されます。
選別後に全体量が5kgになるように梱包するわけですが、1つの果物の重さが全てちょうど500gということはありえません。
そのため、10個梱包すればいいというわけではなく、5kgになるように10個選ぶ必要があります。
つまり、全体量の「5kg」という重量に多少前後はあります。
また、1個の重量を記載するにしても、「500g」はあくまでも目安であって多少前後します。
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例1. 結論
例年通りのサイズでの入荷でも重量には幅がある。
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例2. 例年とは違うサイズでの入荷となった場合
こちらも通常は5kg分の果物を入れる箱に10個入れる場合で考えます。
1個が約400gの果実の入荷しかない場合、12個だと4.8kg、13個だと5.2kgとなり、5kgから前後します。
且つ、「通常は5kg分の果物を入れる箱」に13個入らない可能性もあります。
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例2. 結論
「果実1個の重量」「箱に入る全重量」「箱に入る個数」全てにおいて幅がある。
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表記の苦悩
上述の通り、何一つ正確に記載できる情報はありません。
そのため、幅をもたせて表記するしかありません。
しかしながら、そのことで「何個入りで届くのかが分からない」「1個のサイズ感が分かりづらい」という感想をお持ちになる方がいらっしゃると思います。
収穫するまでサイズが分からない以上、こうせざるを得ないのが現状です。(そうしないと景品表示法に反することになります)
何卒ご理解の程、よろしくお願い致します。
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本記事の関連ページ
メキシコマンゴー 商品ページ
https://globalfruit.co.jp/fruits/mango-mexico/
※ 例年、5月~7月の取り扱い。
ピーチマンゴー 商品ページ
https://globalfruit.co.jp/fruits/mango-peach/
※ 例年、12月の取り扱い。