「美味しい果物の見分け方」への違和感
筆者:グローバルフルーツ通販担当 中条
本文の読了目安:約2分
グローバルフルーツの中条です。
本日は個人的な違和感についてです。
美味しい果物の見分け方への違和感
誰しもが美味しいものを食べたいと思うのは当然のことと思います。私もそうです。
しかしながら、「美味しい果物の見分け方」という表現に違和感を感じます。
皆様はいかがでしょうか。「美味しい果物」、食べたいですよね。それはわかります。
“美味しい果物”というグループを作った場合、残るのは”美味しくない果物”というグループになります。そう考えるといかがでしょうか。印象が変わりませんか。(“美味しい食べ頃の見極め方”はしっくりきます。)
“美味しい果物の見分け方”を基準にお店に並んでいる果物が買われると、残っているものは”美味しくない果物”になってしまいます。
そこが腑に落ちません。
果物に限らずですが、農家さんは消費者の方に喜んでいただける果物を栽培されています。果物種類にもよりますが、収穫までに1年以上かかるものもあります。その栽培期間中、安定的な気候が続かないのがここ最近の気侯です。異常気象続きで(もはやこの状態が通常状態になりつつありますが)、異常気象への対策の作業が増えています。
大雨、高温、台風の影響、いずれの作業も骨の折れる作業です。
そんな中でもベストを尽くされて収穫されたものが出荷されます。
その他には
・気侯が他の地域より適している
・土壌が他の地域より適している
・天候不順続きで例年より味が落ちる
・農家さんの技術の差
・樹になっている場所によっては(樹の内側)日当たりが悪い
・葉がよくあたる場所になったものは少し傷がつく
は当然あるものです。
異常気象のことは一旦横においておいて、収穫したものがすべて味が均一であるということはないわけです。味には差があります。
奇跡というと大げさですが、実をつけて収穫されるまでになったことはすごいことなんです。
果物によっては表年、裏年というものがあります。これは収穫量や食味にいい年と悪い年があるということです。
つまり、”その年の味“なんです。
くれぐれも”傷がついているから美味しくない”とは思わないでください。
消費者の皆様は農家さんの応援団でもあるんです。
是非、その年の味を楽しんでください。