黄色いマンゴーの輸入量推移
グローバルフルーツの中条です。
本日は黄色いマンゴーの輸入量推移についてです。
黄色のマンゴー
日本に輸入されるマンゴーのうち果皮が黄色のマンゴーの産地は以下があります。
・タイ
・フィリピン
・インド
・パキスタン
他にもありますが、ある程度の輸入量がある産地に限定しています。
これらの産地の過去20年の輸入量推移をみてみたいと思います。
黄色いマンゴーの輸入量推移
タイ
フィリピン
インド
パキスタン
から輸入されるマンゴーのほとんどが黄色系です。そこで財務省貿易統計よりこれらの国から輸入されまるマンゴーの量を調査しました。その結果、過去20年(2001年?2020年)での輸入量の推移は以下のようになりました。
考察
上記のグラフの波には以下の要因が挙げられます。
・フィリピンマンゴーは残留農薬が基準値超過となり2005年は輸入できなかった
・上記の期間に白羽の矢がたったのがタイのマンゴー
・フィリピンマンゴーは雨季の影響により年々輸入量が減少
・パキスタンの輸入解禁は2011年。年々輸入量増加傾向
黄色いマンゴーの需要は一定数あるので、どこかの産地が減少すると他産地のマンゴーの需要が増えてきます。
これらのマンゴーが輸入される3月から8月は国産の柑橘があまりないため、黄色い果物があると映えるんですね。
果皮の色が同じとはいえ、もちろん食味は異なります。
フィリピンマンゴーは昔からプリンなどに使われていました。程よい酸味がプリンにするのにむいているのだそうです。
タイマンゴーは酸も少なく生食での需要が多いですが、フィリピンマンゴーの輸入量減少に伴いプリンなどでも使われるようになってきています。
インドとパキスタンの食味は同系統で、まさに「甘い!」マンゴーです。
他に、日本に輸入できる黄色いマンゴーの一つにメキシコ産のアタウルホという品種がありますが、まだまだ輸入量が少ない状況です。
これから10年後、このグラフがどう変わっていくのか楽しみでもあります。
輸入解禁されるなどの情報があればその都度ご紹介させていただきます。
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§ 本記事の関連ページ
- タイマンゴー
https://globalfruit.co.jp/fruits/mango-thai-namdorkmai/
例年 3月~5月の取り扱い - フィリピンマンゴー
https://globalfruit.co.jp/fruits/mango-philippine/
例年 3月~7月の取り扱い(産地事情により一時中断や期間縮小となります) - パキスタンマンゴー
https://globalfruit.co.jp/fruits/mango-pakistan/
例年 8月~9月の取り扱い