もっともてはやされてもおかしくない清見 (前編)
グローバルフルーツの中条です。
本日は清見という柑橘について(前編)です。
清見とは
まずは清見の自己紹介をしてみたいと思います。
「清見」とは温州みかんの宮川早生とトロビタオレンジの交配でできたカンキツです。
静岡にある農研機構の施設で1949年に育種が始まりました。そこから30年の月日をかけて1979年に品種登録されました。
その際、登録された品種名は「タンゴール農林1号」で「清見」と命名されました。
「清見」の名の由来は、育種地(静岡県)の近くある清見寺とその向かいにある海岸が清見潟が名勝であるため、それに因んだもの。
タンゴールとは
タンゴールとは英語表記では「Tangor」。
これはみかんの英名である
「Tangerine(タンジェリン)」
と
「Orange(オレンジ)」
を組み合わせた語。「Tang」+「Or」=「Tangor」
名前の通り、タンゴールとはみかん類とオレンジ類をかけ合わせてできた品種の総称です。
ほとんどのタンゴールがみかんのように手で皮をむくことができ、オレンジのような濃厚さがあります。
育種の親になることの多い清見
清見の育成当初から目的がありました。
それは、みかんの優れた様々な特徴とオレンジの香りお寄り果肉をもつタンゴールを作ることだったようです。
そのため、優れた特性の個体を何度も選びに選び、選抜されたのが清見です。
その結果、みかんの優れた特徴を受け継いでいるため育種の親としての価値がありました。
(後編)では清見が親となっている品種のご紹介を致します。
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2021.02.08
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