マンゴーが罹患する病気の一つタンソ病
グローバルフルーツの中条です。
本日はマンゴーの病気(タンソ病)についてです。
マンゴーのタンソ病
マンゴーのタンソ病は栽培中に罹患し、果物が成熟するにつれて発症する病気です。そのため、収穫直後には判別することができません。
つまり、日本に到着して、追熟を行うとで病気が顕在化してきます。
誰も発症するまで分からないんです。マンゴー自身にしか分かりません。出来ることと言えば、罹患しないことです。
※ タンソ病 写真 1 (メキシコマンゴー)
※ タンソ病 写真 2 (タイマンゴー)
タンソ病の対策
「タンソ病に罹患しないこと」と簡単に書きましたが、これがとても大変なことなんです。
私が調べた限りでは大きく二つの要因があります。それは、
・圃場管理
・収穫前の降雨
一つ目の「圃場管理」は、タンソ病は土壌から感染することがあるようで、そうならないためには圃場の管理を徹底する必要があります。
もう一つの「収穫前の降雨」は降雨によってマンゴーが濡れ、それによりタンソ病に罹患しやすくなるそうです。こればかりはどうしようもできません。唯一の対策といえばハウス栽培かもしれませんが、大きな圃場では現実的ではありません。
まとめますと、タンソ病の対策で人為的に出来ることは圃場の管理しかないようです。そのために農家さん達はあの手この手で対策をされています。
それでも出てくるタンソ病
とはいえ、タンソ病はタンソ菌が直接の要因であるため、菌との闘いなんです。
どれだけ頑張ってもタンソ病が発病することはあるんです。ただこれだけは言わせてください。
タンソではない箇所は食べることができます
※ タンソ病 発病写真 1
※ タンソ病 発病写真 2
※ タンソ病 発病写真 3
広がっているタンソ病写真
※クリックすると拡大します。割りと酷い状態ですのでご覧の際はご注意下さい。
※ タンソ病 発病写真 4
ご覧のように皮に近い部分しか影響がでていません。この箇所さえ避けていただければお召し上がりいただくことができます。
しかしながら、タンソ病が発病しているマンゴーを通常品として使用することはできません。
(そのため社員で消費しています)
タンソ病のマンゴーでも需要はゼロではないはず
タンソ病が発病しているマンゴーでも必要とされるような需要はゼロではないと思っています。
例えば、理由(わけ)あり品であればほしいという需要があるかもしれませんし、マンゴーの研究をされている方々からの要望があるかもしれません。
しかしながら難しいのは「定期的にお届けできない」という点です。
タンソ病がほとんどない年もあれば、2021年シーズンのメキシコマンゴーのようにタンソ病が多い年もあります。
需要があっても供給とのバランスがとれないのが難点です。そういう意味では、需要があれば「貴重なマンゴー」ということになりますね。
さいごに
手塩にかけて栽培され、長い時間かけて日本に輸送されるマンゴーをなるべくロスを少なく必要とされる方にお届けしたい。その一心です。
何かいいご提案が浮かべば別途ご紹介させていただきます。