筆者:グローバルフルーツ通販担当 中条
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グローバルフルーツの中条です。
「フィリピンマンゴーはなぜ店頭に並ばなくなったのか」に関して、関係者から収集した情報を基に4回に渡って投稿します(予定)。
・第1回 フィリピンマンゴーの入荷量の推移
・第2回 なぜ入荷量が減ったのか
・第3回 産地の生産量も減少傾向なのか
・第4回 今後の輸入量は増加に転じるのか
フィリピンでのマンゴーの生産量は減少傾向なのか
第3回の今回は「産地の生産量も減少傾向なのか」についてです。
結論から申し上げます。
フィリピンでの生産量は減少しています。
これはいろいろな影響があるようです。
まずは、木が古くなっている点です。遡ること約40年前の1980年代。この頃はマンゴーの木の植え付けが多かったようです。そのため、樹齢が20年~30年となる2000年前後は木が元気な時期で日本にも輸出されている時期でした。しかしながら、その頃の木は今では樹齢40年以上のものが多くなっています。高齢の木は収量が減少していきます。
2つ目は、新たな木の植え付けがされていない点です。その他に「木の更新」というものがありますが、それもなされていないようです。木の更新というのは色々な手法があるようですが、木を再生させるための手法のことです。
そのため、収量が増える施策が行われていません。
3つ目は、木の剪定も行われていない点です。樹高が高いところでは10メートルになるところもあるそうです。そこまで高い木では高所のマンゴーは収穫がしづらく、樹木ごとの収量が増えません。また、剪定をしていないことでマンゴーの生育も遅くなる可能性もあります。
国の様々な事情があるかと思いますが、これが実情のようです。
では、今後の生産量の増加は見込めるのか。
これについては第4回の投稿でご紹介させていただきます。
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§ 本記事の関連ページ
フィリピンマンゴーはなぜ店頭に並ばなくなったのか 第1回 (全4回)
https://globalfruit.co.jp/blogs/articles/20250420_mango-philippine-why-decrease
フィリピンマンゴーはなぜ店頭に並ばなくなったのか 第2回 (全4回)
https://globalfruit.co.jp/blogs/articles/20250422_mango-philippine-why-decrease
フィリピンマンゴーのご案内ページ
https://globalfruit.co.jp/products/mango-philippine
フィリピンマンゴーの解説ページ
https://globalfruit.co.jp/blogs/knowledge/mango-philippines