新型コロナウイルスによる輸入果物への影響
グローバルフルーツの中条です。
本日はあまり知られていない(?)新型コロナウイルス感染拡大による輸入果物への影響についてです。
新型コロナウイルスによる輸入果物への影響
新型コロナウイルスの影響はまだまだ続いておりますが、輸入果物にも影響が出ております。
この1年でよく聞いた事象は大きく2つあります。
一つは、摘み取り作業者不足。
もう一つは、価格高騰です。
摘み取り作業者不足
「摘み取り作業者」という回りくどい表現になっていますが、果物を収穫する方のことです。これは海外に限らずですが、果物の収穫作業をする人手が足りず、募集をすることがあります。むしろ、募集しないと人手が全く足らないということもあります。そこに海外の方が応募してこられるのは往々にしてあります。
今の状況下で、海外の方がそういった作業に出向くことができない状況です。(入国制限等)
つまり、収穫作業の人手が足らないということです。
今ではあまり聞かなくなりましたが、昨年の前半ではよく耳にしました。
そのため、日本への到着が遅れるなどの影響がありました。
価格高騰
新型コロナウイルスの影響で入出国制限がかかったため、以下の流れが起こります。
▼ 航空便の例
人・物の行き来が激減
↓
飛行機に空席ができる
↓
減便せざるを得なくなる。
↓
物の輸送需要はあるため、航空便確保の競争率が上がる ※
↓
運賃高騰
※
航空便確保をする際に荷物の種類(電子製品、食品等)によって優先度があります。果物は優先度が低いため次の便に回されることも。
そのため、通常の価格よりも航空運賃高騰分だけ価格に転嫁され、例年より高額での流通となります。
先日店頭でマンゴーを見かけましたが、上記の影響と思われる価格設定となっていました。
こればかりは手の打ちようがありません。
少しでも早く、新型コロナウイルスの収束を願うばかりです。