洋梨に必要で 梨に不要なものとは
筆者:グローバルフルーツ通販担当 中条
本文の読了目安:約3分
洋梨、2023年の収穫量が危機的状況のようです。
本日はラフランスの予約販売のご案内です。
目次
・洋梨には必要で梨には不要のものとは
・食べ頃の見極めが難しい
・色では判断できない
・2023年は危機的状況
・各種リンク
洋梨には必要で梨には不要のものとは
それはずばり、追熟 です。
“洋梨は収穫後に追熟が必要“
“梨は不要“
です。
収獲からの流れは以下のとおりです。
【補足】
「10月から収獲」とは山形産のラフランスの収獲の目安時期です。
食べ頃の見極めが難しい
上記の図の最下の 重要 の工程が皆様にとって非常に大切です。
弊社ではこの工程を市場関係者であるプロに依頼しています。
それにより、ほぼ食べ頃(※1)の状態での発送を実現しております。
(※1)
ここでいう「食べ頃」とは配送の日程やご購入者様が保存されることも考慮しておりますので、食べ頃の2~3日前くらいの状態で発送しております。
色では判断できない
ラフランスの場合、追熟前も追熟後も果皮の色が変わりません。そのため、食べ頃の判断が非常に難しい品種です。
そのため、上述の通りプロに依頼しております。弊社ではその追熟コストが価格に含まれております。
2023年は危機的状況
本来であれば洋梨は9月から品種リレーが始まり、12月まで流通します。
その序盤に流通するオーロラ(品種名)。
今シーズンは弊社サイトで取り扱いできないほどの入荷量でした。市場関係者に伺ったところ、こんなに少ないのは初めてのようです。
原因は生育期の高温が原因とのこと。
そこで、洋梨の一大産地である山形県(山形市、東根市)の気温を調査しました。
気象庁よりデータを拝借したところ、以下の結果となりました。
過去10年の8月の最高気温と平均気温の1ヶ月平均値【山形市】
過去10年の8月の最高気温と平均気温の1ヶ月平均値【東根市】
▼グラフの補足
直近10年の8月の1日毎の平均気温と最高気温を抽出し、1ヶ月単位で平均値を算出。
平均気温の平均値を折れ線グラフ、
最高気温の平均値を棒グラフに。
グラフ上の数字は平均値を表します。
一目瞭然です。両市共に2022年比で平均気温で3~4度上昇、最高気温で約4度上昇しています。
とんでもない状況です。
さらに調べてみました。
山形市、東根市より3~4度ほど高い地域はどこなのか。全国を調べたわけではありませんが、見つけたのは京都市でした。
その京都市で洋梨は作られているのか。
農林水産省の特産果樹動態等調査結果(※2)によると、京都で洋梨は栽培されておりません。
どういうことか。
洋梨の栽培に適していない気候ということになります。
そうなんです。
2023年の猛暑は、洋梨の栽培に適さない程の高温だったんです。
9月に色々な店舗を見て回りましたが、洋梨を見つけることはできませんでした。(10月になって見つけました)
それだけ2023年は貴重な洋梨です。
そのため、入荷前の予約販売とさせていただきます。
本日より予約販売を開始。
10月21日(土)頃に締切とさせていただきます。
発送は11月上旬となります。
(※2)
特産果樹生産動態等調査は「各都道府県内で1 ヘクタール以上栽培されている品種」が対象です。
リンク
- ラフランス ※ご購入ページ
https://globalfruit.co.jp/fruits/e-pear-la-france/ - 【ブログ】洋梨を楽しむのに大切なこと
https://globalfruit.co.jp/news/20200914_pear/ - 【ブログ】和梨と西洋梨を比較
https://globalfruit.co.jp/news/20200905_pear-e-pear/ - 【お問い合わせ】ラフランスの食べ頃について
https://globalfruit.co.jp/news/20201204_e-pear/ - 【ブログ】秋の味覚バトンタッチ!ラフランスは樹上で完熟にならない!?
https://globalfruit.co.jp/news/20151019_la-france/